蕨市庁舎耐震化整備の早急な実施を求める決議
議員提出議案第1号 |
蕨市庁舎耐震化整備の早急な実施を求める決議
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上記の議案を別紙のとおり蕨市議会会議規則第14条第1項の規定により提出します。 |
平成28年6月23日 |
提出者 |
蕨市議会議員 |
池 上 智 康 |
賛成者 |
〃 |
鈴 木 智 |
〃 |
〃 |
大 石 幸 一 |
〃 |
〃 |
一 関 和 一 |
〃 |
〃 |
榎 本 和 孝 |
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蕨市議会議長 松 本 徹 様 |
蕨市庁舎耐震化整備の早急な実施を求める決議 |
昭和39年5月に竣工した本市庁舎は、52年が経過し、建物・設備ともに老朽化が進んでいる。平成8年に実施された市庁舎の耐震診断では、同時代に建築された建物の平均的な指標値は示したものの耐震性能が低く、補強が必要であるとの判定が出されている。平成23年度には、建物の層崩壊を防ぎ、人命を守ることを主目的に軸耐力補強工事を実施したが、耐震改修工事とは異なるものであり、市庁舎の耐震化については行われていないのが現状である。
本年4月に発生した熊本地震においては、昭和40年5月に竣工した熊本県宇土市庁舎が損壊し、使用ができなくなった。構造上の違いなど、本市庁舎と一概に比較できるものではないが、すぐにでも起きる可能性のある首都直下型地震が発生し、本市で震度6クラスの強い揺れを観測した場合、市庁舎が深刻な被害を受けることは容易に想像できる。災害時の防災拠点に位置付けられている市庁舎の耐震化は、本市の最重要課題の一つとなっている。
これまで市は、市内公共施設について、子どもたちの命を守る、あるいは災害時の避難所として機能させるために小・中学校、保育園、公民館等の耐震化を優先的に実施してきた。また、市内公共施設の今後の整備については、平成27年度に各公共施設等の総量や利用状況等をまとめた「蕨市公共施設マネジメント白書」を作成し、これを基礎資料として、公共施設の見直し等を含む計画的な維持保全などの方針を示す「公共施設等総合管理計画」を今年度中に策定する予定であり、それと並行して、蕨市庁舎整備検討委員会において、市庁舎の耐震化整備についても検討されることが示されているが、整備計画の早急な具体化が必要である。
市では、市庁舎が被災した場合に応急危険度判定を実施し、市庁舎が使用可能であれば災害対策本部を市役所に、使用不可であれば消防本部に設置するとしているが、より迅速な対応が求められる災害時においては、市役所に災害対策本部を設置することが望ましく、市庁舎の耐震化を図ることが市の防災力の強化につながるものだと考える。
よって、公共施設全体の耐震化を進めながらも、災害時の防災拠点に位置付けられている市庁舎について、市の防災力の強化を図るために、建て替え又は大規模改修等による耐震化整備を早急に実施することを強く求める。
以上、決議する。
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平成28年6月23日 |
蕨市議会議長 松 本 徹 |
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埼玉県蕨市中央5-14-15
議会事務局
TEL:048-433-7733 |
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