蕨市 公明党 埼玉県蕨市中央5-14-15

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■ はじめに
2026年度から、埼玉県が市町村に供給する水道水(県水)の料金が**約21%**値上げされます。これにより、蕨市の水道事業は仕入れコストが大きく上昇します。市が料金を見直さない場合、令和9年度には資金不足(キャッシュアウト)に陥る見通しが示されました。
水道は市民の命と生活を支えるライフラインであり、将来にわたり安定供給を続ける責任があります。

■ なぜ料金改定が必要だったのか
県水料金の値上げは、市の努力だけでは避けられない外部要因です。
この状況で何の対策も取らなければ、水道事業は将来立ち行かなくなり、結果として市民生活に深刻な影響を及ぼします。そのため、市は事業を維持するために必要な範囲での料金改定を提案しました。

■ 議会で示された反対意見
議会では、主に二つの反対意見が示されました。
  • @ 料金を上げず、一般会計(税金)からの繰り出しで対応すべき
    → この方法は、福祉・教育・防災など、他の市民サービスに使われる財源を圧迫し、別の形で市民負担を生むことになります。
  • A 将来に備えて、今の段階で水道料金を大きく引き上げるべき
    → 物価高騰が続く中で、市民の生活への負担が過度に重くなります。いずれも、市民の暮らしを守るという観点からは課題が残る考え方でした。
■ 蕨市公明党の主張
蕨市公明党は、市民の暮らしを最優先に考え、両極端な選択肢ではなく、現実的で責任ある判断が必要だと訴えてきました。
 ・料金改定は必要最小限の9.59%に抑えること
 ・3年後に状況を改めて検証し、必要に応じて段階的に見直すこと
 ・急激な負担増を避け、今と将来の両方を守ること
この考え方を市に強く求めました。

■ 採決結果について
本議案の採決結果は次のとおりです。
 賛成:公明党3人、新翔会1人、共産党3人、維新の会1人、無所属1人
  計9人
 反対:蕨未来の会7人、無所属1人
  計8人
以上により、賛成多数で可決されました。

■ 今後に向けて
今回の判断は、今の市民生活への影響を抑えつつ、将来の水道事業の破綻を防ぐためのものです。
蕨市公明党は今後も、
 ・経営努力の徹底
 ・丁寧で分かりやすい情報公開
 ・市民負担軽減策の検討
を市に求め、市民の安心と水道事業の持続性を両立させる取り組みを進めてまいります。



本会議における賛成討論原稿

議案第74号について、公明党を代表して賛成の立場で討論を行います。

まず申し上げたいことは、市民の生活を支える最も重要な社会インフラである水道を、将来にわたり安定して維持するために、今回の改定は不可避であるという点であります。

現行料金のままでは、令和9年度には水道事業が資金不足に陥り、安全な水の安定供給そのものが危うくなるという試算が示されています。水道は一日たりとも止めてはならないライフラインであり、その持続性を確保することは、自治体として果たすべき最も基本的な責務であります。

渋沢栄一翁は、『論語と算盤』の中で「国家も社会も、結局は人々の信頼によって成り立つ。」と記しています。行政が市民の信頼に応えるためには、将来起こりうる危機を正しく示し、必要な対策を誠実に実行していく姿勢が求められます。

今回の水道料金改定案は、市民生活への影響を最小限に抑えるべく、必要最低限の改定幅にとどめた極めて抑制的な内容 となっています。生活物価が上昇する中、市民の負担感に最大限配慮しつつ、他方で水道施設の老朽化対策や更新需要を確保しなければならないという、相反する要請の中で導き出された「現実的な解決」です。

さらに、今回の案では3年後に再度の見直しを行う段階的方式を採っており、急激な負担増を避けつつ、必要な財源を確保する仕組みを整えています。これこそ、市民の生活と将来を同時に守る姿勢であり、渋沢翁の言う「信頼に基づく公益の実現」に適うものであると考えます。

市民の生命と健康を守り、水道という社会基盤を持続させるために、今必要な対応を、最小限の形で行う今回の改定案は、責任ある行政運営として妥当かつ適切なものです。

以上の理由から、賛成いたします。